平和市民コンサート

福島の小学校へ訪問した先生の話を聞いた

1年生のそのクラスは
半数がいなくなっていた
3.11の犠牲になったお友達
その後「ここは危険なので県外へ非難します」と
言葉を残し転校してゆくお友達

残された子どもが
「僕は何歳まで生きることができる?」
「私は大人になることができるの?」
と聞いて来たと言う・・・

クラスメイトの半分がいなくなるという現実
”ここは危険”と友達が言い残した場所に住んでいる事実
受け入れざるを得ない運命が

まだ、6~7歳くらいの子どもの心に”長く生きられないかもしれない”
という信じがたい不安をもたらしている・・

先日、私は中国電力株主総会に行った
脱原発を訴える株主たちに
「安定した電力の供給の為」と
原子力発電の必要性を語る会社役員

それぞれの立場や使命があるのだろう

だけど
人間の及ばないチカラが
”安定した電力の供給”をしてくれる原発
手に負えないカイブツに変えてしまうことを知った今
別の答えを用意することはできなかったのだろうか?

質問を続ける株主と
同じ答えを語る会社役員とのやり取りが
2時間を越えた頃
まだまだ終わりそうもない気配に
私は、隣にある市役所の1Fロビーで開催される
”平和市民コンサート”へ行く為に
中国電力を後にした

結局、私は、福島の子どもたちの心の叫びを
電力会社の役員へ伝える勇気もなく

放射能汚染の怖さを世界で一番知っているこの街で
67年間も平和を訴え続けているこの街で
スッキリしないまま
ホルンの音色を聞いていた・・・千栄_chan