反抗期

先日、14歳の男の子の母親から反抗期について相談があった。
息子さんがリストカットをすると言う・・。
テレビなどでは聞いたことがあるが、
現実に目の前にしたのは、初めてだった。
心が痛かった。

リストカット・・自虐は、自尊心が傷付いている証拠。
自尊心・・自分を大切に想う心が低くなっている。

自尊心が低い人は、自信がないから傷付きやすい。
「普通こんなことで傷付かんやろ・・」というようなことで傷付く。

内に向けては、
自分の世界に罪責感を持っていて、
疑い深く、自分に失望している。
ひどくなると、引きこもってしまう。

外に向くと
忠誠や好意を示すことを強要したり、
妙な理屈で相手にからんだり、理想や正義を振りかざし、
自分のやろうとすることを弁護する。
そして、欲求不満から敵意を感じ攻撃的になる。
言わゆる、切れやすい人になる。


原因は、9歳までに出逢った大人との関係
ほとんどの場合、両親になる。

情緒未成熟な親は、子どもを脅迫的なまでに支配する。
「うちの子は、・・・はず・・・べき」と。
そして、子どもの自然の感情を管理下におく。

甘えを叱り
感謝を要求し
忠実かどうかを常にテストする。

子育てすべてのことが自分の期待通りにいかないとイライラする
恩着せがましい父親と「ママのこと好き?」と聞く母親


親の中に理想の自分がいて、
自分の実際の存在が否定されていることで
子どもの自尊心は傷付いているのだ。

実際の自分を許されないから
依存心・・甘えの欲求が抑圧されたまま大人になる。

この”傷付いた小さな子ども”を抱えた大人は少なくない。

このような親子関係が解消されなければ、良い恋愛はできない。
自分が自分自身を愛していないから
相手からの好意を信じることができない。
「いつかは飽きられる」「愛され続けるはずが無い」
だから「愛して欲しい」「与えて欲しい」「満足させて欲しい」と
焦り、不安、心配、ストレス、プレッシャー・・・が付きまとう。

だけど、自分に批判的な親を、理解してくれる親であれば良かった・・と
言ってみたところで自分がどうなるものでもない。

スピリチュアルな世界では、子どもは親を選んで生まれるという。
自分がその親を選んだのだ。
そして、紛れも無く、命を与えてくれて、お世話になった人。

人生は一度きり、
その一度きりをどのように生きようと自由だけど、

良い恋愛をしたかったら、
自分を大切にすることを心がけて欲しい。
自分が自分に対してやさいい母親になる。

自分が自分を慈しみやさしくすれば、自分の周囲で誰が自分にやさしい人なのかもわかる。
自分にやさしくしてくれる人とも出逢える(*^。^*)

傷付いた小さな子どもは、空に向かって手をイッパイに広げて、”ソレ”を待っているから・・・千栄_chan